雨の色って何色?
今年は例年よりかなり早い東海地方の梅雨入りとなりました。
梅雨入りが早いと梅雨明けが遅い傾向にあるそうです。
雨と長いお付き合いになりそうですね。
ところで、雨の色って、何色だと思いますか?
雨は水ですので、無色透明・・・ですが、
だからこそ、季節や状況によっていろんな色に見えることもあるんですね。
そんな色の名前がついた雨をご紹介します。
【翠雨 すいう】
新緑をぬらして降る恵みの雨。初夏の雨。
「翠」はカワセミの雌で、緑の羽が美しいことから、美しい緑色にあてています。
もちろん、緑は樹木の葉の色。
同じ新緑に振る雨を表して
「緑雨 りょくう」「若葉雨 わかばあめ」「青雨 せいう」「青葉雨 あおばあめ」とも。
【紅雨 こうう】
春の花に降り注ぐ雨。
紅い花が散る様子を雨に例える場合も。
ちょっとロマンチックですね。
でも、同じ赤を表す雨でも
「血雨 けつう」
という、黄砂や火山灰など、土壌由来の成分を含んだ、赤い色の雨というのもあります。
黄砂なのに、黄色じゃなくて、赤なんだ~というのが不思議なところではありますが。
どうせ降るなら、麗しい紅雨がいいですね。
【白雨 はくう】
夏の夕立や、にわか雨。
明るい空から勢いよく降るために白く見えます。「しらさめ」とも読みます。
さらに、「白驟雨 はくしゅうう」は、秋に降る雨粒の大きな雨、断続的に降る雨のこと。
「驟」に、激しいという意味があるということで、白雨の激しい版ですね。
【黒雨 こくう】
空を真っ黒にするような土砂降りの大雨。
最近の豪雨災害をもたらす雨はこんなイメージでしょうか。
できれば、ご遠慮したいところ。
皆さんも黒雨には気を付けてくださいね。
雨をイメージした色
そして、やはり「水」からイメージされるのが「青」
「るり色の雨」 「みずいろの雨」などと歌にも歌われていますね。
「レイニーブルー」なんていうのも。
雨の日は、内省的になりがちだからでしょうか。
雨色のネイル
雨の色をイメージしたネイルも発売されているそうですよ。
指先に雨色を彩らせたら、長い梅雨も楽しくなりそうですね。
雨あがりには
そして、雨あがりに現れるのが・・・
虹。
太陽の光を、水蒸気の水玉をプリズムにして、ひとつひとつの色に分かれて見えるのが虹。
虹を見ると、なんだか心が晴れやかになりますね。
あなたの心にも虹がかかりますように。
どんな雨の色をイメージするのかは、
どんな状況が思い浮かぶのか。につながっています。
あなたが思い描く雨の色は、どんな記憶と結びついているのでしょうか。
参考文献:雨のことば辞典・広辞苑他
そして、色には深層心理が表れやすいもの。
自分で使ってみた色に、どんな気持ちが隠れているのか
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